国民新聞1923年9月30日
【記事画像は山田昭次編『朝鮮人虐殺関連新聞報道史料』緑蔭書房から】
【記事画像は山田昭次編『朝鮮人虐殺関連新聞報道史料』緑蔭書房から】
目黒の町議等が通行人を銃撃
自警団またも暴行
自警団またも暴行
府下荏原郡目黒町上目黒の自警団員同所五四六電気機械並びに米穀商で町会議員吉永竹蔵(五〇)同中渋谷五七三建具商太田太平(四三)は、去る二日午後八時頃、上目黒大坂上西郷山附近で震災に遭って避難すべく通行中の中目黒五六〇羽根田平次郎(三五)に対し、返答が怪いといって吉永は二連発の猟銃で羽田(羽根田?)を撃ち両足に貫通銃傷を負はせた上、さらに太田はマサカリで斬り付け、瀕死の重傷を負はせた。被害者の羽田(羽根田?)は第二衛戌病院で目下療養中だが生命危篤。加害者の吉永および太田は二八日、世田ヶ谷署の手に取り押へられた。